廃線の崖っぷちから生還せよ!第三セクター鉄道が掴んだ逆転策
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全国の事業者が悲鳴を上げるなか、驚くべき手腕で収支改善を成し遂げた鉄道会社が存在する。独自の取材で見えてきたのは、単なる経費削減や運賃値上げに依存しない、徹底した「体験価値」の創出と柔軟なビジネスモデルへの転換だ。その象徴的な旗振り役として注目を集めてきたのが、えちごトキめき鉄道の前社長であり、ローカル線再生の牽引者として知られる鳥塚亮氏のアプローチである。
観光急行の運行や徹底したファンビジネス、さらには地元産品を主役にした観光列車の導入など、既存の鉄道事業の枠組みを超えた収益源の多角化が功を奏した。移動するための列車から「乗ること自体が目的になる列車」への脱皮。徹底的な現場主義と情報発信力によって全国から鉄道ファンや観光客を呼び込み、閑散路線に眠っていた潜在需要を掘り起こした。この成功の裏には、車両の動態保存やオリジナルグッズの直販、駅舎を活用した直売ビジネスなど、泥臭いまでの営業努力が積み重ねられている。