もんじゃの原点「もんじ焼き」の謎!下町が隠した幻の秘伝レシピ
もんじゃの原点「もんじ焼き」の謎!下町が隠した幻の秘伝レシピにまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。
起源は江戸時代末期にまで遡る。紙や墨が極めて貴重だった時代、寺子屋の師匠や町人たちが子どもたちに文字を教える際、熱した鉄板の上に水で溶いた小麦粉の生地を流し、文字の形を描かせた。これが「もんじ焼き(文字焼き)」の直接の始まりである。子どもたちは読み書きを習い、書き終えたらその生地を剥がして空腹を満たした。学ぶことと食べることが直結した、極めて合理的な教育装置だったのだ。
明治から大戦前後の昭和初期にかけて、舞台は寺子屋から路地裏の駄菓子屋へと移る。子どもたちのお小遣いであるわずか数銭で楽しめる軽食として定着し、生地を薄く引き伸ばして数字や平仮名をなぞる遊びが流行した。「文字焼き」の発音が下町特有のべらんめえ口調で崩れ、「もんじゃ焼き」へと変化していった経緯は、東京下町B級グルメ・郷土料理の歴史における最もユニークな言語変化のひとつだ。