大量発生の脅威か救世主か?キャノンボールクラゲと水産の最前線

大量発生の脅威か救世主か?キャノンボールクラゲと水産の最前線とはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

事態が劇的に動き始めたのは、この厄介者を莫大な利益を生む水産資源へ転換しようとする動きが本格化してからだ。水産業・水産加工業の現場では、従来廃棄処分されていたこのクラゲを迅速に脱水・塩蔵加工するサプライチェーンが急速に整えられた。アジア市場、とりわけ中華圏において、クラゲは古くから珍重される高級食材だが、肉厚で歯ごたえが極めて強いキャノンボール種は、従来のビゼンクラゲに匹敵する極上品として取引されている。

日本国内においても、国立研究開発法人 水産研究・教育機構が加工技術の高度化や品質安定化に向けた技術的検証を重ねている。従来の塩とミョウバンを用いた長期漬け込み技術を刷新し、過剰なナトリウムを残さずに独特のコリコリとした食感を保持する短時間加工プロセスが開発された。これにより、未利用資源の有効活用と輸入依存からの脱却という二重の課題に対する現実的な処方箋が提示された。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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