背中のブツブツが治らない原因はカビ?皮膚科医直伝の正しい治し方
背中のブツブツが治らない原因はカビ?皮膚科医直伝の正しい治し方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
顔のニキビと同じ感覚で背中をケアしているにもかかわらず、一向にブツブツが治らない最大の理由は、「原因菌の違い」を無視した対症療法を続けてしまっていることにあります。
日本皮膚科学会の臨床現場や各種皮膚疾患の疫学調査によると、背中や胸元に多発する難治性の発疹のうち、相当数がアクネ菌によるニキビではなく、皮膚の常在真菌(カビの一種)である「マラセチア菌」が毛穴の中で過剰増殖するマラセチア毛包炎(マラセチア毛嚢炎)であると報告されています。
アクネ菌は「細菌」ですが、マラセチア菌は「酵母様真菌(カビ)」に分類されます。生物学的な分類が根本から異なるため、一般的なニキビ治療に用いられる抗菌薬や殺菌成分をマラセチア毛包炎に長期間塗布しても効果が得られないばかりか、正常な皮膚常在菌のバランスが崩れ、かえってカビの増殖を助長してしまうリスクすら生じます。
また、背中は皮脂腺が非常に多く発達している一方で、角層が厚く毛穴詰まりを起こしやすい過酷な環境です。日頃のシャンプー残し、衣類の摩擦、汗や皮脂の酸化、ストレスによる免疫低下などが複雑に絡み合うことで、自己判断によるケアが通用しない慢性化スパイラルに陥ってしまうのです。