ナメクジに潜む広東住血線虫の真実|感染経路と初期症状・予防法を徹底解剖

ナメクジに潜む広東住血線虫の真実|感染経路と初期症状・予防法を徹底解剖の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

広東住血線虫(学名:Angiostrongylus cantonensis)は、本来はドブネズミやクマネズミなどの齧歯類を「終宿主」とする線虫の一種です。ネズミの肺動脈に寄生して産卵し、孵化した第1期幼虫が糞便とともに体外へ排出されます。その糞を食べたナメクジやカタツムリ、あるいは外来種であるアフリカマイマイなどの寄生虫媒介軟体動物の体内で、感染力を持つ「第3期幼虫」へと発育します。

問題は、この幼虫が本来の宿主ではない「人間」の体内に入り込んだ場合に生じます。人間は広東住血線虫にとって生存に適した終宿主ではないため、幼虫は体内をあてもなく彷徨い、血流に乗って中枢神経系、すなわち脳や脊髄へと迷入します。

幼虫が脳組織や髄膜に到達すると、人体は激しい異物排除反応を起こします。免疫細胞の一種である好酸球が脳脊髄液中に爆発的に動員され、好酸球性髄膜脳炎と呼ばれる極めて危険な炎症病態を引き起こします。頭蓋内圧の上昇に伴い、通常の鎮痛薬が一切効かないほどの激烈な頭痛、発熱、嘔吐、知覚過敏、顔面神経麻痺などの中枢神経障害が次々と現れます。最悪の場合、脳組織の広範な損傷により昏睡状態に陥り、呼吸不全や多臓器不全に至るケースも確認されています。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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