阪神・漆原大晟の現在地と覚醒の真相|現役ドラフトが変えた真価
阪神・漆原大晟の現在地と覚醒の真相|現役ドラフトが変えた真価の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。
漆原の投球の生命線は、唸るようなスピン量を誇る最速154km/hのストレートと、打者の手元で鋭く落ちるフォークボールのコンビネーションです。オーバースローに近い力強い腕の振りから投げ下ろされるボールは、打者目線で軌道の見極めが極めて困難と評されます。カウントを整えるスライダーやカットボール、打者のタイミングを外すカーブも精度が高く、的を絞らせない配球が持ち味です。
この強靭な肉体と投球フォームの礎は、彼のユニークな球歴にあります。新潟県立佐渡高校時代は、離島という練習環境の制約を跳ね除け、「佐渡の怪腕」として県内外にその名を轟かせました。冬場には過酷な寒冷地特有のトレーニングに耐え、強靭な下半身と柔軟性を獲得。甲子園出場こそ叶わなかったものの、その非凡な才能は大学関係者の目を引きつけました。
進学した新潟医療福祉大学では、最新のスポーツ科学や動作解析を取り入れた指導のもとで投球フォームの効率化を推進。球速を150km/h台へと押し上げ、2018年の育成ドラフト1位でのプロ入りへと繋がりました。エリート街道ではなく、地方の公立校と新興大学で自らを研鑽し続けた泥臭いバックボーンが、現在のマウンドで見せる動じないメンタルの基盤となっています。