そのポーズは命取り?ギャングサインの危険な意味と海外トラブルの真相
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ハンドサインをめぐる混乱の中で、最も頻繁に誤解を生んでいるのが、人差し指と小指を突き出す形状です。このシルエットは一見するとどれも同じに見えますが、文脈によって真逆の意味を持ちます。その筆頭が、ロックやメタルの現場で親しまれている「コルナサイン」との混同です。
コルナサイン意味と違いを正しく把握するためには、歴史的な系譜を辿る必要があります。イタリア語で「角(cornu)」を意味するコルナ(Mano Cornuta)は、本来地中海沿岸において「邪視(悪意ある視線)を祓う魔除けの護符」として古代から使われてきた伝統的なジェスチャーでした。これを1970年代末にヘヴィメタルの世界へ持ち込み、世界的なアイコンへと押し上げたのが伝説的ボーカリストのロニー・ジェイムス・ディオです。彼がイタリア系の祖母から受け継いだ魔除けのサインは、現在では世界中の音楽フェスで「音楽への連帯や熱狂」を共有するポジティブな合図として定着しています。
一方で、凶悪組織MS-13が掲げる悪魔の角のサインは、形状こそ酷似しているものの、親指の抑え方や手首の角度、突き出す方向によって冷酷な掟を体現します。さらに、親指を外側に開いて人差し指と小指を立てるサインは、アメリカ手話(ASL)で「I Love You(愛している)」を意味する神聖な表現です。また、テキサス大学オースティン校のフットボールチームを応援する「Hook 'em Horns」も同様のポーズを取ります。
このように、わずかな親指の位置や仕草を掲げる文脈の違いによって、「愛情の表現」にも「音楽の歓喜」にも、そして「凶悪犯罪組織のシンボル」にも化けてしまうのがハンドサイン文化の違いと危険性の底知れない難しさです。