排卵後に体温が上がるのが遅い真相|妊娠への影響と黄体機能の判断基準
話題沸騰中の 排卵後に体温が上がるのが遅い真相|妊娠への影響と黄体機能の判断基準について、多角的な視点をご紹介しています。
体温の立ち上がりが遅いと、「黄体機能不全ではないか」「この周期はもう妊娠の可能性がないのではないか」と落胆してしまう方が少なくありません。しかし、現場の生殖医療現場や不妊鍼灸の臨床報告によれば、「移行期に3〜4日かかったものの自然妊娠・出産に至った」という事例は日常的に報告されています。体温がゆっくり上昇したからといって、その周期の受精や着床の可能性が即座にゼロになるわけではありません。
妊娠が成立するプロセスを時系列で追うと、受精卵が卵管を通って子宮腔に到達し、着床時期を迎えるのは排卵からおおむね7〜10日後です。つまり、排卵直後の数日間に体温が緩やかに上昇していたとしても、受精卵が子宮内膜に潜り込む着床のタイミングまでにプロゲステロンが十分に分泌され、子宮内膜が受容状態(着床の窓)に整っていれば、妊娠は問題なく成立します。
懸念すべきは「上がるまでのスピード」単体ではなく、「最終的に十分な体温まで到達しているか」および「高温期が何日間維持されているか」という点です。体温が3日以上かけて上がったとしても、しっかり低温期より0.3℃以上高い水準を10日〜14日間キープできていれば、黄体機能としては受胎を維持する最低限のパワーを備えていると判断されるケースが多数を占めます。