勿忘の読み方と意味を完全解剖!名曲の由来から漢文の構造と花言葉まで
勿忘の読み方と意味を完全解剖!名曲の由来から漢文の構造と花言葉までの注目されている理由を専門的かつ分かりやすくまとめました。全体像を一目で把握できます。
「勿忘」という言葉を語る上で欠かせないのが、春に青や紫の小花を咲かせる植物「勿忘草(わすれなぐさ)」の存在です。この花の名は、直訳された海外の伝説と深い結びつきを持っています。
勿忘草の英名は「forget-me-not」、ドイツ語では「Vergissmeinnicht(フェアギスマインニヒト)」と呼ばれます。いずれも「私を忘れないで」という意味そのものです。この名前の由来には、中世ドイツに伝わる哀しくも美しい騎士の伝説が存在します。
ドナウ川の岸辺を歩いていた若き騎士ルドルフと、その恋人ベルタ。ベルタが川岸に咲く美しい青い花を見つけ、欲しがったため、ルドルフはその花を摘もうと急斜面を降りました。しかし、足を滑らせたルドルフは鎧の重みもあって激流に呑み込まれてしまいます。死を悟った騎士は、摘んだ花を力強く岸のベルタめがけて投げ、「Vergiss mein nicht!(僕を忘れないで!)」と言い残して水底へと姿を消しました。残されたベルタは生涯その花を髪に飾り、彼の愛と最期の言葉を忘れなかったと伝えられています。
この伝説から、勿忘草には次のような花言葉が託されています。
- 「真実の愛」
- 「私を忘れないで」
- 「誠の愛」
- 「友情」
明治時代、日本に西洋の植物が本格的に導入された際、植物学者や文学者たちがこの「forget-me-not」の原義と伝説を忠実に汲み取り、漢文の「勿忘」を当てて「勿忘草(わすれなぐさ)」と命名しました。直訳でありながら極めて文学的で情緒あふれる名訳として、現代に至るまで愛され続けています。