大津中2いじめ自殺事件の真相と加害者の現在|隠蔽の闇と15年目の教訓

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この事件が社会問題として激しく燃え上がった最大の要因は、凄惨ないじめの内容そのものに加え、学校と行政による露骨な保身と隠蔽体質にありました。男子生徒の死直後から、皇子山中学校および大津市教育委員会による隠蔽工作が組織的に行われていた事実が次々と暴露されたのです。

事件直後に学校側が全校生徒を対象に実施した学校アンケートの隠蔽は、その象徴的な事例です。回答を寄せた生徒のうち、実に16人以上が「男子生徒が自殺の練習をさせられていたのを見た」「いじめられて泣いていた」と具体的に記述していました。しかし学校側と大津市教委は、この回答結果を公表せず、「生徒のプライバシー保護」や「回答の信憑性が確認できない」といった口実を並べて長期間にわたり存在を握り潰しました。

さらに批判の火種となったのが、当時の大津いじめ担任教師の職務放棄とも言える姿勢です。担任教師は、教室内で男子生徒が加害者らから暴行を受けている現場を目撃していたにもかかわらず、「プロレスごっこだと思った」「悪ふざけの延長と認識していた」と弁解し、積極的に制止しませんでした。男子生徒が発していた無言のSOSを察知するどころか、いじめの空気を容認・放置していた実態が後の調査で判明しています。

2012年7月、遺族による被害届の提出を受けて、滋賀県警が公立中学校および大津市教育委員会に対して家宅捜索(強制捜査)に踏み切るという、教育行政史上極めて異例の事態に発展しました。警察が学校に強制捜査に入る異常事態となって初めて、市教委の隠蔽の壁が崩壊し始めたのです。その後設置された第三者委員会による調査報告書(2013年発表)では、「生徒の自殺の主たる要因はいじめである」と明確に結論づけられ、学校と教委による一連の不誠実な対応が厳しく糾弾されました。

山田 真由

山田 真由

自動車・モビリティライター

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