神宮外苑再開発はなぜ揺れる?2026年樹木伐採と球場建替の真相

神宮外苑再開発はなぜ揺れる?2026年樹木伐採と球場建替の真相の疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。

今回の巨大プロジェクトの骨子となっているのが、スポーツ施設の玉突き移転です。具体的には、現在の秩父宮ラグビー場を取り壊してその跡地に新神宮球場を建設し、現在の神宮球場を解体した跡地に屋根付きの新秩父宮ラグビー場を新設するという、神宮球場の建て替え計画と秩父宮ラグビー場の移転計画が連動しています。

この計画が持ち上がった背景には、神宮球場を所有・運営する明治神宮独自の台所事情が存在します。明治神宮の本殿が鎮座する「内苑」の鬱蒼とした鎮守の森は、公的な税金ではなく、外苑のスポーツ施設(球場、ゴルフ練習場、アイススケート場など)から得られる事業収益によって維持管理されてきました。老朽化した神宮球場の興行を止めることなく継続的な収益を確保するため、別の場所(現ラグビー場)に新球場を建ててから既存球場を解体するという「無停止での建て替え手法」が選択されたのです。

しかし、この玉突き移転によって、かつて建ぺい率や高さ制限が厳格に定められていた風致地区の網が緩和され、複合用途の高層棟(最高約185メートルおよび約190メートルのオフィス・商業タワー)が外苑の空を塞ぐことになります。「聖地」と呼ばれたオープンエアの球場風情が失われることに対し、野球ファンやラグビー関係者の間でも賛否が真っ二つに割れる事態が続いています。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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