ベタ踏み坂の撮影ポイント解剖|あの絶壁を望遠で再現する秘訣と真相

ベタ踏み坂の撮影ポイント解剖|あの絶壁を望遠で再現する秘訣と真相を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。

ネット上では「本当にアクセルを床までベタ踏みしなければ登れないのか」という議論が長年交わされてきました。しかし、土木工学的なスペックを検証すると、ベタ踏み坂の実際の傾斜・角度の真相は都市伝説とは大きくかけ離れていることが分かります。

江島大橋は、中海を航行する5,000トン級の大型船舶が橋の下を自由に通過できるよう、中央部の桁下高(水面からの高さ)が約40メートル、最高地点の標高は約44.7メートルに設計されたPCラーメン構造の橋です。ここで重要になるのがベタ踏み坂の境港側と松江側の違いです。鳥取県境港側からのアプローチと島根県松江(江島)側からのアプローチでは、勾配率に明確な差が設けられています。

比較項目島根県・松江側(江島側)鳥取県・境港側全国の急坂・激坂基準との比較道路勾配(%表記)6.1%(100m進んで6.1m上昇)5.1%(100m進んで5.1m上昇)酷道で知られる暗峠(最大37%)の約6分の1実際の傾斜角度約3.49度約2.92度スキー場の初心者コース(10〜15度)より遥かに緩快撮影スポットとしての特徴CMで使われたメインの絶壁アングル(大根島側から撮影)緩やかにカーブしており絶壁感は控えめ視覚的な「壁」は松江側のアプローチでのみ成立推奨撮影機材・焦点距離400mm〜600mm超望遠レンズ+三脚70mm〜200mm中望遠レンズスマートフォン単体での完全再現は物理的に困難

数値データが明確に示す通り、最も勾配が急な松江側であっても傾斜角度は約3.49度(勾配6.1%)に過ぎません。日本の道路構造令における一般的な山岳道路や高速道路の勾配上限(通常5〜8%程度)の範囲内に完全に収まっており、現代の乗用車であれば軽自動車であってもアクセルペダルを床までベタ踏みする必要は全くありません。CMのキャッチコピーは、あくまでクルマの走行性能とターボエンジンの力強さを際立たせるための演出表現であったというのが紛れもない事実です。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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