ダイナーとは?カフェ・ファミレスとの決定打と本場の歴史を解剖

ダイナーとは?カフェ・ファミレスとの決定打と本場の歴史を解剖の重要なポイントについて、最新情報を詳しくお届けします。

ダイナーの語源と歴史を紐解くと、19世紀末の産業革命期にまで遡ります。その始まりは1872年、米ロードアイランド州プロビデンスでウォルター・スコットという人物が、荷馬車を改造して夜勤労働者向けにコーヒーやサンドイッチを販売した移動屋台(ナイト・オウル・ワゴン)でした。

鉄道の食堂車(Dining Car)が普及するにつれ、その細長い車両構造を模したプレハブ式の移動店舗が製造されるようになり、これを省略して「Diner」と呼ぶようになったのがダイナーの意味と由来です。工場で製造した建屋をトレーラーで幹線道路沿いに輸送・設置できる機動性の高さから、モータリゼーションの波に乗って全米へ急速に拡大しました。

また、ダイナーはポップカルチャーとも密接に結びついています。名作映画の舞台として幾度となく描かれ、1982年のバリー・レヴィンソン監督作『ダイナー』をはじめ、クエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』、エドワード・ホッパーの名画『ナイトホークス』など、大衆の哀愁やドラマを映し出す象徴として機能してきました。日本でも平山夢明の小説を原作とする映画ダイナーの元ネタのように、非日常と日常が交錯する舞台装置として強いアイコン性を保ち続けています。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest