シェーグレン症候群セルフチェック!目の乾きと口の渇きを見逃すな

シェーグレン症候群セルフチェック!目の乾きと口の渇きを見逃すなにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

なぜ本来なら身体を守るはずの免疫が、自分自身の身体を傷つけてしまうのでしょうか。シェーグレン症候群は、外分泌腺(涙腺や唾液腺など)を中心に慢性的な炎症が起こる自己免疫疾患の一種です。遺伝的素因にウイルス感染や女性ホルモンの変動、精神的・環境的ストレスなどの複合的要因が加わることで、免疫細胞であるリンパ球が誤って自己の分泌腺組織を破壊し始めます。

「たかがドライアイ、たかが口の渇き」と放置することは極めて危険です。角膜の乾燥を放置すると、角膜潰瘍や重度の視力低下を招く恐れがあります。また、唾液には殺菌作用や再石灰化作用があるため、唾液分泌の枯渇は多発性の虫歯や重度歯周病、嚥下障害を急激に進行させます。さらに、病態が進行すると分泌腺以外の臓器にも病変が広がり、間質性肺炎や腎障害、末梢神経炎、悪性リンパ腫といった重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。

日本リウマチ学会および厚生労働省の指定難病基準、国際的なACR/EULAR分類基準に準拠した2026年最新の診断ガイドラインでは、主に以下の4つの柱を組み合わせて総合的に確定診断が下されます。

① 組織生検(口唇腺生検など):下唇の内側などの小唾液腺組織を採取し、顕微鏡下で導管周囲に50個以上のリンパ球浸潤巣(フォーカススコア1以上)が確認されるか。
② 唾液分泌機能検査:サクソンテスト(ガーゼを2分間噛んで唾液重量を測定、2g以下で陽性)やガムテスト(10分間で10ml以下で陽性)によって分泌低下を客観的に証明する。
③ 涙液分泌および眼表面検査:涙の量を測るシルマー試験(5分間で5mm以下で陽性)や、ローズベンガル試験・蛍光色素を用いた角結膜上皮障害の染色検査。
④ 自己抗体検査(血液検査):血液中に抗SSA抗体(抗Ro抗体)または抗SSB抗体(抗La抗体)が検出されるか。

これらの項目のうち一定の基準を満たすことで、原発性シェーグレン症候群としての確定診断が下されます。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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