サリュの閉店が相次ぐ理由は?パルグループの戦略転換と通販シフトの全貌

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かつて全国の主要商業施設に続々と出店していたサリュですが、ここ数年でららぽーとやイオンモールなどの大型商業施設からの撤退が目立つようになりました。なぜこれほどまでに実店舗の整理が進んでいるのか、流通構造とコストの観点から3つの構造的要因が浮かび上がります。

1. 木材・原材料価格と国際輸送コストの高騰

サリュの最大の魅力は、木製の収納ボックスやアンティーク風家具、アイアンラックなどを「1,000円〜3,000円台」という驚異的なプチプライスで入手できる点にありました。しかし、世界的なウッドショックや為替の円安進行、海上コンテナ運賃の上昇が直撃。木材を贅沢に使った大型雑貨を従来の価格帯で維持することが極めて困難になりました。

2. 商業施設内における「坪効率」と物流負荷の課題

サリュが扱う商品は、食器やアクセサリーといった小型雑貨だけでなく、スツールやキャビネット、バスケットなど容積の大きいアイテムが中心です。アパレルや小型雑貨店と比較すると、店頭の陳列スペースやバックヤードの保管場所を広く占有する割に、客単価を急激に上げることができません。テナント賃料や人件費が上昇する商業施設において、店舗単位の収益効率(坪効率)の維持が大きな経営課題となっていました。

3. パルグループ全体の店舗ポートフォリオ再編

サリュを展開するパルグループホールディングスは、グループ全体で高収益事業への選択と集中を推し進めています。特に同グループ内のメガヒットブランドである「3COINS(スリーコインズ)」が大型店「3COINS+plus」として食品や家具・大型雑貨領域へ進出を拡大した結果、社内でのポジショニング重複を解消するための店舗統廃合が行われた側面があります。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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