カメオブローチ本物の見分け方|プロが教えるシェル・石の鑑定基準
カメオブローチ本物の見分け方|プロが教えるシェル・石の鑑定基準にまつわる最新トピックを詳しく紐解きます。
カメオと一口に言っても、使われている素材によって歴史的価値や鑑定基準がまったく異なります。代表的な3つの素材の特徴を押さえておきましょう。
1. シェルカメオ(貝殻)の見分け方
主にカリブ海などで採取される「サードニクス(褐色の巻貝)」や「コルネリアン(赤橙色の巻貝)」の層の違いを利用して彫られます。天然貝特有の繊維状のテクスチャーや、裏面に年輪のような成長線(成長筋)が見られるのが決定的な特徴です。経年変化によって微細なヘアライン(ごく浅い乾燥クラック)が入ることがありますが、これは天然素材である証拠の一つでもあります。
2. ストーンカメオ(瑪瑙・メノウ)の本物と偽物
縞瑪瑙(オニキス・アゲート)の白と黒、あるいは白と青の層を利用して作られます。ドイツのイーダー=オーバーシュタインが世界的産地として有名です。現代のストーンカメオは超音波レーザー加工機で精密に削り出された後に職人が手作業で仕上げるものが主流ですが、これらも天然石を使用しているため「本物」に分類されます。ガラスやプラスチックの模造品との違いは、モース硬度7という硬さからくるシャープな質感と、表面に一切の気泡や型の合わせ目(バリ)がない点です。
3. 樹脂製・プラスチック製カメオの特徴
1950年代以降にアクセサリー用として広く普及したイミテーションです。レジン、ルーサイト、セルロイドなどが用いられます。拡大鏡で見ると、側面や裏面に成型時の「バリ」や小さな気泡が見られるケースがあります。また、重量が非常に軽く、数グラム程度しかありません。