力士の髪の秘密を解明!洗髪頻度や鬢付け油の真実と薄毛引退説の真相
力士の髪の秘密を解明!洗髪頻度や鬢付け油の真実と薄毛引退説の真相にまつわる興味深い視点を分かりやすく発信ます。
大相撲の世界において、髪型は単なる個人の身だしなみではなく、厳格な階級社会を映し出す身分証そのものです。日本相撲協会の規定により、結うことができる髷の形状は番付(地位)によって明確に区分されています。
大相撲の力士が結う髪型には、大きく分けて「丁髷(ちょんまげ)」と「大銀杏(おおいちょう)」の2種類が存在します。
幕下以下の力士が結うのは、先端を平たく折り返したシンプルな「丁髷」です。新弟子が入門してから髪を伸ばし始め、丁髷が結える長さ(肩口あたり)に達するまでには、およそ1年から1年半を要します。それまでは髷を結えず、無造作な散切り頭のまま稽古に励むことになります。
一方、力士の象徴ともいえる先端がイチョウの葉のように美しく開いた「大銀杏」を結うことが許されるのは、原則として十両以上の「関取」に限られます。大銀杏は、神前で相撲を奉納する神事相撲の伝統を受け継ぐ格式高い結髪であり、一人前のプロ力士として認められた証です。
ただし、例外規定も存在します。幕下以下の力士であっても、本場所で十両の土俵に上がって相撲を取る場合や、弓取式を行う力士、初切(しょっきり)を担当する力士、さらには巡業先での髪結い実演のモデルを務める場合などには、特例として大銀杏を結うことが認められています。髪型ひとつをとっても、そこには千秋楽まで続く厳しい勝負の世界と格式が反映されているのです。