安倍晋三の評価はなぜ二極化するのか?歴代最長政権の功罪と真相
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安倍政権の残した最大の功績として国内外で一致して挙げられるのが、戦略的外交実績とマクロ経済のデフレ脱却戦略です。第一次政権の挫折を経て再登板した安倍氏は、80カ国・地域以上を歴訪する「地球儀を俯瞰する外交」を展開しました。
特筆すべきは、米国におけるトランプ政権誕生という国際秩序の激変期において、いち早く信頼関係を構築し、日米同盟を基軸としながら多国間連携を主導した手腕です。日本が提唱した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」構想は、現在では米・豪・インド・欧州を巻き込むグローバルな安全保障の基本枠組みとして定着しました。また、米国の離脱によって崩壊寸前だった環太平洋パートナーシップ協定を「TPP11」としてまとめ上げたリーダーシップは、外務省関係者のみならず国際通商の専門家からも卓越した外交交渉力として記録されています。
経済面におけるアベノミクス(大胆な金融緩和・機動的な財政出動・民間投資を喚起する成長戦略)も、雇用の現場に劇的な変化をもたらしました。民主党政権末期に8,000円台まで落ち込んでいた日経平均株価は2万円台を回復し、有効求人倍率は史上初めて47都道府県すべてで1倍を超えました。失業率は2%台前半まで改善し、400万人以上の新規雇用(特に女性と高齢者)を創出した事実は、客観的指標として無視できない成果です。