斉藤由貴『卒業』歌詞の意味とは?名フレーズに宿る少女のリアルな葛藤
斉藤由貴『卒業』歌詞の意味とは?名フレーズに宿る少女のリアルな葛藤の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。
日本のポピュラー音楽史において、1985年の春ほど「卒業」というテーマが激突した季節はありません。斉藤由貴の『卒業』がリリースされた1985年2月21日を挟むように、複数のトップアーティストが同名異曲を相次いで世に送り出しました。なかでも最大のライバルとして比較されたのが、前週の2月14日に発売された菊池桃子の『卒業-GRADUATION-』です。
チャートの初動成績においては、すでにトップアイドルとしての地位を築いていた菊池桃子に軍配が上がりました。秋元康が作詞を手がけた菊池版の『卒業』は、「4月になるとここへ来て 卒業写真めくります」という、誰もが素直に涙できる美しいノスタルジーを完璧なアイドルポップスとしてパッケージ化したものでした。
それに対し、斉藤由貴の『卒業』は後味の甘さを一切排除していました。チャート順位こそ最高6位にとどまったものの、発売から数か月、数年、さらには数十年が経過しても色褪せない強靭な生命力を獲得したのは、安易な感傷に逃げず「少女の割り切れない孤独」を誠実に描いたからに他なりません。