なんでも鑑定団でお宝を壊す事故は実在?弁償と保険の真相を暴く

なんでも鑑定団でお宝を壊す事故は実在?弁償と保険の真相を暴くについての疑問解決ガイドをお届けします。

物理的な大破事故が存在しない一方で、番組史において「冷や汗もののハプニング」が皆無だったわけではありません。玩具鑑定の第一人者である北原照久氏をはじめとする専門家が直面してきたのは、半世紀以上前のブリキ玩具やオートマタ(からくり人形)の繊細さゆえのトラブルです。

昭和初期のゼンマイ式玩具などは、金属疲労や内部スプリングの経年劣化が限界に達している個体が珍しくありません。スタジオで依頼人から手渡され、鑑定士が状態を確かめるために鍵を巻いた瞬間、内部で「バチン」と鈍い音が響いて動かなくなる事態は過去に発生しています。パーツの外れや塗装の剥離といったデリケートな損傷について、関係者は次のように証言します。

「数十年間押し入れで眠っていた玩具は、わずかな振動や温度変化でも油が固着し、ギアが欠ける危険と隣り合わせです。鑑定士が触れた瞬間に動かなくなった場合、現場には重苦しい空気が流れますが、それは『壊した』のではなく『限界を迎えていた状態の露呈』であることが大半です。番組側は事前に依頼人へ経年劣化のリスクを説明し、同意書を交わしています」(民放キー局プロデューサー)

さらに、出張鑑定などの地方ロケ現場では、一般の依頼人が持参する過程で既にヒビが入っていたケースや、風呂敷を解く段階で依頼人自身が手を滑らせそうになるアクシデントが日常茶飯事です。鑑定士が触れる前から生じていた不具合が、編集や断片的な情報によって「番組側が壊した」と誤解される下地がここにあります。

木村 陽翔

木村 陽翔

テックライター兼ウェブディレクター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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