野村昭子の死因と孤独死の真相|タキさんの軌跡と晩年を追う
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野村昭子さんの女優人生は、華やかな昭和の演劇史・放送史そのものでした。1927年(昭和2年)1月2日に東京・神田で生まれた野村さんは、戦時中の厳しい時代を生き抜き、東京薬学専門学校(現・東京薬科大学)女子部を卒業。国家資格である薬剤師免許を取得したという、当時の女優としては非常に珍しい経歴を持っています。
終戦後、演劇への情熱を断ち切れず、1949年に劇団俳優座の第1期生として入所。同期には岩崎加根子さんらがおり、千田是也氏や東野英治郎氏といった巨匠たちから直接演技指導を受けました。若い頃から卓越した演技力を誇り、黒澤明監督の映画『赤ひげ』をはじめとする名匠の作品や、NHK連続テレビ小説『おはなはん』などに出演して着実に実力派脇役としての地歩を固めました。
知性派でありながら、画面に映るとどこかユーモラスで温かい「下町の小母さん」「おばあちゃん」を自然体に演じ分けられる唯一無二のポジションを確立していったのです。