鳥の言葉がわかる驚きの真相!シジュウカラの文法と動物言語学の最前線
鳥の言葉がわかる驚きの真相!シジュウカラの文法と動物言語学の最前線に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。
「鳥の言葉がわかる」というフレーズは、かつてはおとぎ話やファンタジーの世界の描写とみなされていました。しかし現在、科学界においてその認識は完全に過去のものとなっています。その扉を開いたのが、東京大学先端科学技術研究センターの准教授・鈴木俊貴氏を中心とする研究チームです。
長野県軽井沢町の森林を舞台に、20年以上にわたって続けられた緻密な野外実験と行動観察。研究チームは、森林に棲む小鳥「シジュウカラ」が発する鳴き声の周波数を可視化し、どのような場面でどの鳴き声を発しているのかを徹底的に記録・分析しました。
これまで近代科学において、言語とは「人間にのみ与えられた特権的な認知能力」と定義されてきました。チンパンジーなどの高等霊長類でさえ、身振り手振りのサインを覚えることはあっても、自発的に語順のルール(文法)を創出し、鳴き声を組み合わせて新しい意味を生み出すことは極めて稀だと考えられていたのです。
しかしシジュウカラは、自然環境下で日常的に鳴き声の音素を組み合わせ、複雑なメッセージを伝達していました。実験では、録音した鳴き声をスピーカーから再生し、シジュウカラがどのような行動をとるかを検証。その結果、鳥たちは鳴き声のパターンを聞いただけで、空を見上げたり、周囲を警戒したり、木々の根本を覗き込んだりと、鳴き声が指し示す対象(外敵の正体)を頭の中にイメージして行動していることが判明したのです。