大相撲の懸賞金は1本いくら?手取り額の内訳と企業が旗を出す裏側
大相撲の懸賞金は1本いくら?手取り額の内訳と企業が旗を出す裏側に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「お金さえ払えば誰でも推し力士に懸賞を出せるのか」「個人の誕生日祝いやプロポーズで懸賞旗を出したい」といった声が散見されます。しかし、現実はそれほど簡単ではありません。日本相撲協会の「懸賞規定」には厳格なルールが存在します。
盲点1:個人の名義での懸賞掲出は原則不可
懸賞を申し込めるのは、原則として「法人(企業)」または一定の社会性・信用を有する団体に限られています。個人ファンが「〇〇関、愛しています」「祝・結婚」といった私的なメッセージを旗に印刷して出すことは認められていません。公序良俗を守り、国技の品位を維持するため、協会の厳しい事前審査を通過した法人でなければスポンサーになる資格を得られません。
盲点2:業種と意匠の厳しい審査基準
たとえ法人であっても、あらゆる企業が無条件で出せるわけではありません。
- 反社会的勢力との関わりが一切ないこと
- 風俗営業、ギャンブル関連、消費者金融、マルチ商法など、国技の格式にそぐわない業種ではないこと
- 政治団体や宗教団体の教義宣伝を目的としていないこと
- 懸賞旗のデザイン(色彩・文字)が極端に奇抜でなく、相撲の品位を損なわないこと
旗のデザインについても事前に相撲協会へ原稿を提出し、色調や文言の承認を得る必要があります。
盲点3:「特定の力士」ではなく「対戦カード(取組)」にかける
もう一つの大きな誤解は、「特定の力士個人にお金を渡すために懸賞をかける」という認識です。規定上、懸賞はあくまで「特定の取組(東方〇〇対西方〇〇の対戦)」に対して設定されます。
応援している力士が相手に敗れた場合、自分が協賛した懸賞金はその取組に勝った相手力士へ渡ります。目当ての力士が怪我で休場した場合は、取組自体が不成立となるため、別の一番へ振替を行うか、協会の規定に則って返金手続きが行われます。「勝負の世界に絶対はない」という前提の上に懸賞ビジネスが成り立っています。