エル・メンチョ現在の真実|Cjng麻薬王の重病説と潜伏先を追う

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世界を震撼させる凶悪組織のトップは、いかにして誕生したのか。その生い立ちを紐解くと、メキシコ農村部の構造的貧困と裏社会の変遷が色濃く浮かび上がります。

1966年、ミチョアカン州アギリージャの貧しい農家に生まれたネメシオ・オセゲラ・セルバンテスは、小学校を5年で中退し、アボカド農園などで日雇い労働をして育ちました。1980年代にアメリカへ不法入国し、カリフォルニア州サンフランシスコ周辺でヘロイン密売に手を染めて複数回逮捕されています。その後、メキシコへ強制送還された彼は、驚くべきことにハリスコ州カボ・コリエンテスの地方警察官として勤務する経歴を持ちます。

警察内部にいながら裏社会と結託した彼は、やがて本格的な犯罪の道へ戻り、当時ハリスコ州周辺を仕切っていた「ミレニオ・カルテル」の殺し屋部隊に身を投じます。組織のボスの警護役として頭角を現したエル・メンチョは、ボスの逮捕や組織の分裂劇を冷徹に利用しました。2010年頃、ライバル派閥を壊滅させて旗揚げしたのが、現在のハリスコ新世代カルテル(CJNG)です。

「正義の味方」を装うプロパガンダ動画をネットに投稿し、当初は敵対組織からの防衛を掲げていたCJNGですが、瞬く間にメキシコ全土へ版図を広げ、最も暴力的で恐れられる巨大シンジケートへと急成長を遂げました。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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