上野の西郷隆盛銅像はなぜ浴衣?妻の拒絶発言と愛犬ツンの謎
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西郷隆盛の銅像として、東京・上野恩賜公園の像と双璧をなすのが、鹿児島市街地(城山山麓)に堂々とそびえ立つ軍服姿の銅像です。東西を代表する2つの巨像には、建立の目的から造形美、政治的文脈に至るまで顕著な違いが存在します。
比較項目東京・上野恩賜公園の銅像鹿児島・城山山麓の銅像編集部の見解・分析建立年・除幕1898年(明治31年)12月1937年(昭和12年)5月上野像の約40年後に鹿児島像が完成制作者人物:高村光雲/犬:後藤貞行安藤照(忠犬ハチ公像の作者)どちらも近代彫刻史に輝く一流の彫刻家着用衣装散歩着(ウサギ狩りの着流し・帯刀)陸軍大将 正装軍服西郷隆盛 銅像 軍服 違いが最も明瞭に現れる点像の本体サイズ約3.7メートル(台座含め約8m)約5.7メートル(台座含め約8m)鹿児島像は日本初のモルタル製大型銅像像が表現する人格庶民的、包容力、無私無欲の私生活威風堂々たる軍司令官、維新の統率者中央政府への配慮と郷土の誇りの対比
1937年に完成した鹿児島 城山 西郷隆盛銅像は、鹿児島出身の彫刻家・安藤照が8年の歳月をかけて完成させた傑作です。昭和初期の軍国主義の高まりという時代背景もあり、陸軍大将としての威厳ある姿が前面に押し出されました。これに対し、明治期に建立された上野像は「国家に仇なした逆賊」という配慮が必要だったため、同じ人物でありながら全く異なるパブリックイメージが形成されたのです。