スイスで尊厳死を選んだ日本人たち|渡航理由・費用と残された家族の葛藤

スイスで尊厳死を選んだ日本人たち|渡航理由・費用と残された家族の葛藤を徹底追究! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

日本国内において、積極的安楽死(致死薬の投与などによる意図的な死)は法的に認められていません。終末期医療の現場では、延命治療の差し控えや中止といった「消極的尊厳死」や痛みを和らげる「緩和ケア」が行われているものの、治癒の見込みがない難病患者が耐え難い肉体的・精神的苦痛から逃れるための「自己決定による死」を選ぶ法制度は整備されていないのが実情です。

こうした状況下で、自らの尊厳を保ったまま人生を締めくくりたいと願う人々が目を向けるのが、非居住者の外国人に対しても自殺幇助の門戸を開いているスイスです。現地関係機関への取材や各種報道資料によると、スイスの支援団体に登録する日本人会員数は2026年時点で数百名規模に達しており、実際に現地で致死薬を服用して命を終えた日本人は、確認されているだけでも累計数十名にのぼります。

渡航を決断する動機の根底にあるのは、単に「死にたい」という衝動ではありません。「病状が進行して完全に身体の自由が利かなくなる前に、自分自身の意思と手で幕を引きたい」「家族に過度な介護負担を強いたくない」という、切実な自己の尊厳へのこだわりが浮き彫りになっています。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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