くすのきしげのりの絵本が刺さる理由|元教頭の経歴と2026年現在地
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くすのきしげのり氏は1961年、徳島県鳴門市に生まれました。鳴門教育大学大学院学校教育研究科を修了後、徳島県内の公立小学校教諭として教壇に立ち、のちに教頭職を務めるなど、四半世紀以上にわたって初等教育の最前線に身を置いてきた実践派の教育者です。
作家活動の原点は、教育現場で日々接していた子どもたちの姿にありました。教員時代の手記や当時の講演取材において、くすのき氏は「職員室や教室の片隅で、大人にうまく思いを伝えられずに葛藤している子どもの背中をいつも見つめていた」と述懐しています。大人の理屈や指導の都合で「問題児」「落ち着きがない子」とラベリングされてしまう児童が、心の奥底で抱えている無垢な願いや寂しさに光を当てたいという強い衝動が、児童文学執筆への原動力となりました。
退職後は専業作家として創作に専念するだけでなく、鳴門市立図書館名誉館長に就任するなど、地域や読書推進活動にも深く貢献。机上の空論ではない「生きた子どもの感情」を知る教育現場出身者だからこそ描ける心理描写が、唯一無二の作家性を形作っています。