2026年6月の満月ストロベリームーン完全解剖!時間と方角・赤く見える真相

今注目を集めている 2026年6月の満月ストロベリームーン完全解剖!時間と方角・赤く見える真相について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

インターネットやSNS上では、まるで加工フィルターをかけたかのような鮮烈なピンク色や赤紫色の満月画像が拡散されることがあります。しかし、天体物理学の観点から言えば、月そのものがピンク色に発光したり変色したりすることはあり得ません。

では、なぜ「ストロベリームーン」と呼ばれ、時に赤や濃いオレンジ色に見えるのでしょうか。そこには歴史的文化と気象光学という2つの明確な理由が存在します。

まず名称のルーツは、北米大陸の先住民族であるアルゴンキン族をはじめとするネイティブ・アメリカンの農事暦(Farmer's Almanac)にあります。彼らは季節の移り変わりや動植物の生態を把握するため、毎月の満月に固有の呼び名を付けていました。6月は彼らにとって重要な食糧であった「野いちご(ワイルドストロベリー)の収穫期」であったことから、その合図として6月の満月をストロベリームーンと名付けたのです。

一方、実際に月が赤みを帯びて見える現象は、夕焼けが赤く染まるのと全く同じ「大気散乱(レイリー散乱・ミー散乱)」によって引き起こされます。

先述の通り、6月の満月は空の極めて低い位置を通過します。月からの反射光が地上の観測者に届くまでに通過する地球の大気層の距離は、頭上高くにある時に比べて圧倒的に長くなります。光の波長が短い「青色」の光は大気中のチリや水蒸気にぶつかって四方八方に散乱してしまい、波長の長い「赤色」や「オレンジ色」の光だけが散乱されずに大気を突き抜けて人間の瞳に届くのです。初夏の湿気を帯びた空気層を通ることで、地平線近くの月は蜂蜜色(ハニームーン)や琥珀色、赤銅色を帯びた幻想的な姿を見せてくれます。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。

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