淡蒼球の驚くべき働きとは?大脳基底核のブレーキ機構と最新治療

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淡蒼球は単一の均一な組織ではなく、解剖学的に内側と外側に明確に二分されています。それぞれ「淡蒼球内節(GPi: Globus Pallidus internus)」と「淡蒼球外節(GPe: Globus Pallidus externus)」と呼ばれ、運動制御ループにおいて正反対とも言える異なる役割を果たしています。

大脳皮質から入力部である線条体(被殻および尾状核)に届いた情報は、以下の2つの主要経路に分かれて処理されます。

① 直接路(運動促進系):線条体から直接「淡蒼球内節」へ抑制性シグナルが送られます。内節の視床に対するブレーキが解除されるため、結果として大脳皮質への出力が促され、目的の運動が実行されます。
② 間接路(運動抑制系):線条体から「淡蒼球外節」および視床下核を経由して「淡蒼球内節」を興奮させます。内節から視床へのブレーキが一段と強まり、不要な運動や周囲の余分な筋活動がシャットアウトされます。

部位名解剖学的・回路上の役割主な神経伝達物質障害・異常時の主な臨床症状淡蒼球内節(GPi)大脳基底核の最終出力部。視床を抑制し運動のゲートを閉じる。GABA(抑制性)過活動で無動・固縮(パーキンソン症状)、機能低下で不随意運動淡蒼球外節(GPe)間接路の中継点。視床下核の興奮度をコントロールする調整役。GABA(抑制性)間接路破綻による舞踏運動(ハンチントン病など)、ジストニア被殻・線条体大脳皮質からの入力を受け取り、淡蒼球内外節へ振り分ける入力部。ドパミン(受容)、GABAパーキンソン病(ドパミン受容不全)、運動麻痺とは異なる動作不全
鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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