『いぬやしき』が面白いと絶賛される理由とは?評判と結末の真相に迫る
『いぬやしき』が面白いと絶賛される理由とは?評判と結末の真相に迫るとは一体何なのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。
漫画『いぬやしき』が多くの読者から「面白い」と絶賛される最大の要因は、「従来のヒーロー像を覆す主人公のリアリティ」と「奥浩哉氏ならではの圧倒的な筆力による破壊と救済のカタルシス」にあります。
主人公の犬屋敷壱郎(いぬやしき いちろう)は、実年齢58歳ながら白髪交じりで背中が曲がり、家族からも敬遠され、職場でも軽んじられている孤独な男です。胃がんにより余命いくばくもないと宣告された矢先、公園で謎の事故に巻き込まれ、地球外のテクノロジーによって全身を兵器化された機械の身体へと改造されてしまいます。
一般的なバトル漫画であれば、若く逞しい主人公が能力に歓喜するところですが、本作の犬屋敷は自らの異形に怯え、涙を流します。しかし、機械の力で重病人を治癒し、凶悪な犯罪者に襲われる人々を救う中で、「人を救っている瞬間だけ、自分が人間であることを実感できる」という独自の境地に辿り着きます。
冴えないおじいちゃん然とした犬屋敷が、圧倒的な火力で巨悪をねじ伏せ、弱者を救い出すシーンの爽快感と感動は、他の少年漫画や青年漫画では決して味わえない『いぬやしき』唯一無二の魅力です。