パーキンソン病「仮面様顔貌」の真実|初期サインとうつ病との違いを解説
パーキンソン病「仮面様顔貌」の真実|初期サインとうつ病との違いを解説の見逃せないポイントを一挙に解説しました。
表情が乏しくなり、声が小さくなって活動性が落ちる様子から、パーキンソン病の初期は「うつ病」や「認知症によるアパシー(無気力)」と極めて誤認されやすい傾向があります。実際、初期段階で精神科や心療内科を受診し、抗うつ薬を長期間処方されていたという事例も珍しくありません。
しかし、パーキンソン病とうつ病の決定的な違いは、「内面にある情動と、それを表出する運動機能の解離」にあります。うつ病では気分の落ち込みや絶望感、興味・関心の完全な喪失といった精神的要因が主軸となります。対してパーキンソン病の仮面様顔貌は、心の中では楽しさや感謝を感じているのに、顔の筋肉が動かないため表情として出力できないという身体的障壁が根底にあります。
もちろんパーキンソン病の神経変性に伴って抑うつ症状が併発することもありますが、会話の受け答えで感情の起伏が内面にあるか、あるいは身体のこわばりや歩行障害などの運動徴候が先行していないかを丁寧に観察することが、正確な診断への分かれ道となります。