マイケミ『ザ・ブラック・パレード』の真相と死生観を徹底解剖
今注目を集めている マイケミ『ザ・ブラック・パレード』の真相と死生観を徹底解剖について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。
アルバムの象徴であり、2000年代ロック屈指のキラーチューンとなったのが「Welcome to the Black Parade」です。哀愁漂うピアノの単音から幕を開け、次第にテンポアップして壮大なマーチングビートと重厚なギターリフが炸裂する構成は、まさにロック史に残る名展開といえます。
冒頭の歌詞では、かつて父親から投げかけられた問いがリフレインされます。
「When I was a young boy, my father took me into the city to see a marching band... He said, "Son, when you grow up, would you be the savior of the broken, the beaten and the damned?"」
(僕が幼い少年だった頃、父さんは街のマーチングバンドを見に連れて行ってくれた……そして言ったんだ。「息子よ、大人になったら、打ちのめされ、傷つき、見捨てられた者たちの救世主になってくれるかい?」)
このフレーズは、孤独や疎外感に苦しむ世界中のアウトサイダーたちの心を瞬時に射抜きました。そしてサビで力強く歌われるのが、合言葉となった「We'll carry on(僕らは生き続ける/前に進み続ける)」というフレーズです。肉体が滅びようとも、記憶と意志は決して消えない――絶望の淵に立たされた人々に向けたこの痛切な肯定のメッセージこそが、今なおこの楽曲がアンセムとして歌い継がれる最大の理由です。