『メメント』衝撃のラストと隠された伏線!ノーラン屈指の傑作解剖
話題沸騰中の 『メメント』衝撃のラストと隠された伏線!ノーラン屈指の傑作解剖について、多角的な視点を整理して公開しています。
主演を務めたガイ・ピアースの演技は圧巻のひとことに尽きる。10分ごとに白紙に戻る記憶と戦いながら、肉体に刻んだタトゥーとポラロイド写真だけを頼りに突き進む痛切な狂気。その悲壮感漂う佇まいが、作品に類を見ないリアリティを与えている。怪演とも言える彼のパフォーマンスなくして、この作品の成功はあり得なかった。
共演のキャリー=アン・モスが見せる底知れぬ冷酷さも見逃せない。レナードの記憶障害を瞬時に見抜き、言葉巧みに彼を操るナタリー役を毒々しくも魅惑的に演じ切った。彼女がレナードを激怒させ、罵詈雑言を浴びせた直後に部屋を出て、記憶がリセットされる数分後に素知らぬ顔で戻ってくるシークエンス。あの悪意に満ちた冷徹な表情は、最高峰の心理サスペンス映画の名場面として語り継がれている。