ホトトギスとウグイスの鳴き声の違いは?聞き分ける秘訣と意外な真実
ホトトギスとウグイスの鳴き声の違いは?聞き分ける秘訣と意外な真実の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
風流な鳴き声の裏には、生き残りをかけた凄惨な進化のドラマが隠されている。キーワードは「托卵(たくらん)」だ。
ホトトギスは自ら巣を作らず、卵も温めない。子育てのすべてを他の鳥に押し付ける。そして、その主なターゲット(宿主)とされるのが、まさにウグイスなのである。ホトトギスが5月という遅い時期に日本へやってくるのも、ウグイスが繁殖期に入り、巣作りの最中を狙うためだ。
ホトトギスの雌は、ウグイスが留守にした隙を突いて巣に侵入し、ウグイスの卵をひとつ突き落として自分の卵をひとつ産み落とす。ウグイスの卵は濃い赤褐色だが、ホトトギスの卵もそれに非常によく似た色進化を遂げている。偽物だと見破られないための擬態だ。
仮親となったウグイスよりも早く孵化したホトトギスのヒナは、本能的にウグイスの残りの卵や幼鳥を背中に乗せて巣の外へ押し出してしまう。自分の身体の何倍も大きく育つホトトギスのヒナに、何の疑いもなく餌を運び続けるウグイスの姿。初夏の山林で聞こえる美しい鳴き声の背後には、こうした熾烈な生命の駆け引きが存在している。