身近なモグラが絶滅の危機?日本固有種の現実と生息数減少の真相

身近なモグラが絶滅の危機?日本固有種の現実と生息数減少の真相とはどのようなものなのか? 専門的な分析を整理してお届けします。

詳細を見る

「庭や田畑を荒らすほどたくさんいるのに、なぜ絶滅危惧種なのか」という疑問を抱く方は少なくありません。日常で見かけるモグラの多くは、平野部に広く適応したコウベモグラやアズマモグラです。しかし、日本の土壌生態系を細かく紐解くと、極めて限定的な地域にしか生息できない希少種が複数存在します。

環境省が公表している「環境省レッドデータブック」および最新のレッドリストにおいて、日本の哺乳類の中でもモグラ科(ヒミズ類を含む)は極めて高い割合で危機的状況にランク付けされています。日本固有種であるモグラ類は、地殻変動や氷河期の隔離を経て各地で独自の分化を遂げてきたため、ひとたびその生息域が破壊されると代替の効かない絶滅へと直結します。

種名(標準和名)環境省カテゴリ主な生息地・分布直面している主な脅威センカクモグラ絶滅危惧IA類 (CR)沖縄県 魚釣島(尖閣諸島)野生化ヤギの食害に伴う土壌流出・生息環境破壊エチゴモグラ絶滅危惧IB類 (EN)新潟県 越後平野周辺農地整備(乾田化)、コウベモグラとの競合サドモグラ準絶滅危惧 (NT)新潟県 佐渡島、本州の一部土地改変に伴う生息可能域の縮小ミズラモグラ準絶滅危惧 (NT)本州の山岳地帯(局所的)森林伐採、林道開発による土壌乾燥化
高橋 健太

高橋 健太

ライフスタイル編集者

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest