渋谷を席巻したギャル男の盛衰史!メンエグ黄金期から現在を解剖
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1999年の創刊とともにストリートの熱量を一気に可視化したのが、雑誌『men's egg』でした。それまでの男性ファッション誌が提示していた「裏原宿系」のストリートカジュアルや清潔感あるトラッドスタイルとは対極に位置し、日サロで焼き上げたガングロ肌にブリーチ髪という、当時の女子高生ギャル文化と対をなす独自の美意識を確立しました。
その本拠地となったのが渋谷センター街です。週末になると地方からも無数の若者が集まり、ハチ公前広場やセンター街のファストフード店前は、情報交換と自己顕示の社交場と化していました。彼らのアイデンティティを形成した主要要素は、極めて明確かつ徹底されたものでした。
- ヘアスタイル:ストレートアイロンとハードワックスを駆使し、トップを細かく束状に立たせて襟足を長く残すギャル男特有のウルフカット(スジ盛り)。毎朝1時間以上をヘアセットに費やすことも日常茶飯事でした。
- 肌のトーン:日サロに通い詰めたガングロ肌。小麦色を超えた漆黒のブロンズ肌こそがステータスであり、週2〜3回のサロン通いが「身だしなみ」と見なされていました。
- 聖地と購買拠点:渋谷のファッションビル「109-2」(現・MAGNET by SHIBUYA109)。MAYHEMやALBA ROSA、BUFFALO BOBSなどの専門ブランドがひしめき、館内は大音量のクラブミュージックと芳香剤の香りに包まれていました。
当時の読者モデルたちは、テレビに出演するプロのタレントではなく「街の延長線上にいる少しカッコいい先輩」として熱狂的な支持を集めました。ファンイベントには数千人の若者が押し寄せ、握手会や撮影会はアイドルの現場さながらの熱気に満ちていたのです。