参議院と衆議院の違いを比較!二院制の理由と優越の仕組みをプロが解説
参議院と衆議院の違いを比較!二院制の理由と優越の仕組みをプロが解説の要点を分かりやすくまとめてご紹介します。
Q1:衆議院議員と参議院議員で給料(年収)や待遇に差はありますか?
A1:給料(歳費)や支給される各種手当に差はありません。歳費法に基づき、月額約129万4,000円、期末手当を含めた年間歳費は約2,100万〜2,200万円程度で両院共通です。また、立法事務費や公設秘書3名の雇用枠などの公的待遇も完全に同等です。
Q2:衆議院と参議院の意見が一致しなかった場合、どうやって決めるのですか?
A2:まず両院から選出された代表者(各10名)による「両院協議会」が開かれ、成案を得るための協議が行われます。そこでも合意に達しない場合、法律案であれば衆議院が出席議員の3分の2以上で再可決すれば成立します。予算・条約・首相指名については、両院協議会で不一致となった時点で「衆議院の議決」が国会全体の議決となります。
Q3:なぜ参議院議員の被選挙権は30歳以上と高く設定されているのですか?
A3:参議院が「再考の府」「良識の府」として構想されたためです。目先の流行や感情的な世論に流されず、社会経験や専門知識を十分に積んだ人物に慎重な議論を担ってもらう目的から、衆議院(25歳以上)よりも5歳高く設定されています。
Q4:参議院で法案が否決されたら、その法案は絶対に廃案になるのですか?
A4:必ずしも廃案にはなりません。参議院で否決された場合でも、衆議院に戻して「出席議員の3分の2以上の賛成」で再可決すれば法律として成立します。ただし、与党単独で衆議院の3分の2以上の議席を確保することはハードルが高いため、実際には廃案になるか、大幅な修正合意を結ぶケースが多く見られます。