姿を消す記憶と身近に潜む暗部レイプドラッグ犯罪の恐るべき真実
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警察庁の捜査データや全国の支援センターに寄せられる相談内容から浮き彫りになるのは、性加害目的での薬物悪用が国内で常態化しつつある実態だ。厚生労働省が指定薬物の規制強化や麻薬指定を進めるものの、処方薬の流用や海外からの不正流入、さらには化学構造をわずかに変えた未規制物質が次々と現れ、いたちごっこが続いている。
現場で多用される代表格が、強い中枢神経抑制作用を持つ睡眠薬だ。特にベンゾジアゼピン系をはじめとする医療用医薬品は、アルコールと同時に摂取することで相乗的に作用が飛躍。わずか数分で強い眠気と意識障害、激しい前向性健忘を引き起こす。また、GHB(ガンマヒドロキシ酪酸)のような無色無臭の液体薬物は、甘いカクテルやジュースに混ぜられると味覚での判別がほぼ不可能に近い。しかもGHBは体内からの排泄が非常に早く、数時間後には血液や尿からの検出が難しくなるため、捜査の壁として立ちはだかる。