三國連太郎の息子・佐藤浩市が語る確執の真相と寛一郎へ渡るバトン
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父・三國連太郎といえば、役に成りきるために前歯を4本抜くほどの執念を見せた異色の怪優だ。家庭人としては破天荒そのもので、幼少期の佐藤浩市にとって、父は「たまに家にやってくる異物」のような存在に過ぎなかったという。両親の離婚を経て母親の手で育てられた佐藤にとって、三國は憧れの対象であると同時に、決して許しがたい複雑な感情を抱く相手でもあった。
20代で役者としての第一歩を踏み出した際も、父の威光に頼ることを徹底して拒絶した。周囲から「三國の息子」と呼ばれるたびに抱いた激しい苛立ちが、佐藤の反骨心に火をつけたのは間違いない。だが、30代、40代と実績を重ねるにつれ、表現者としての父の凄絶な生き様に共感を覚える瞬間が増えていく。相克の記憶は、歳月とともに深遠なリスペクトへと姿を変えていった。