上方落語の異端児・5代目笑福亭枝鶴が明かす襲名の真実と覚悟
上方落語の異端児・5代目笑福亭枝鶴が明かす襲名の真実と覚悟の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。
苦難の時期を支えたのは、同じ6代目笑福亭松鶴の門下で切磋琢磨した弟弟子、笑福亭鶴瓶の存在だった。テレビの第一線で活躍し続ける鶴瓶は、折に触れて兄貴分の才能を惜しみ、高座への帰還を心から待ち望んでいた一人である。舞台裏で交わされた熱い言葉や、互いの芸に対する無言のリスペクトが、途切れかけた落語家としての糸を繋ぎ止めた。
また、長年にわたり彼らの活動を後押ししてきた松竹芸能の存在も欠かせない。事務所の手厚いサポートとともに、公益社団法人上方落語協会の枠組みの中でも、彼の才能を寄席の看板として呼び戻す動きが加速した。寄席の客席から上がる温かい拍手は、どん底から這い上がってきた男に対する最大の賛辞でもあったのだ。