高嶋忠夫が遺した昭和特撮の金字塔と家族の絆!知られざる舞台裏
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1962年に公開された『キングコング対ゴジラ』は、日本の特撮映画の歴史において決定的な分水嶺となった作品だ。観客動員数1255万人という驚異的な記録を打ち立てたこのメガヒット作で、主演を務めたのが若き日の彼だった。
東宝の撮影所は当時、円谷英二監督率いる特撮チームの熱気で文字通り沸き立っていた。巨大な着ぐるみがぶつかり合う本編の裏側で、高嶋演じる宣伝部員・桜井は、コミカルでありながら生命力あふれる演技で人間ドラマの推進力となった。極限状態の現場では、火薬の爆風やミニチュアの粉塵が容赦なく生身の俳優陣に降りかかる。それでも彼は、恐怖を微塵も見せず現場のムードを明るく保ち続けた。映画産業が隆盛を極める中、看板俳優でありながら体を張ることを決して厭わないその姿勢が、過酷な現場を支えていたのだ。