『走れメロス』はなぜおかしい?歩行速度の矛盾と太宰治の借金実話

『走れメロス』はなぜおかしい?歩行速度の矛盾と太宰治の借金実話についての疑問解決ガイドをご紹介します。

『走れメロス』の奇妙さは、移動速度だけにとどまらない。過酷な試練に直面したメロスが、あまりにもあっさりと心を折られてしまうメンタルの弱さも大きな見どころだ。

濁流を泳ぎ切り、襲い来る山賊を殴り倒したメロスだったが、太陽の眩しさと疲労によってついに倒れ込む。そこで彼が口にしたのは、「自分はできる限りの努力をした。もう勘弁してくれ」という身も蓋もない言い訳だった。友の命がかかっている切迫した状況でありながら、メロスはそのまま野原でグーグーと全裸同然で寝入ってしまう。この人間くさすぎる挫折と、そこから湧き水を飲んで急にリフレッシュし「やっぱり走ろう」と復活する展開は、ヒーロー像としてはあまりにも破天荒であり、読者が「おかしい」と感じる最大の理由となっている。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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