安倍晋三の政治的ルーツ:岸信介と安倍寛、二人の祖父が残した真実

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一方で、父方の祖父である安倍寛の存在を抜きにしてこの家系の真実を語ることはできない。山口県出身の寛は、衆議院議員として活動しながら、大政翼賛会による推薦選挙に抗して非推薦で当選を果たした「反骨の政治家」であった。太平洋戦争の最中にあっても東條英機率いる軍部独裁を激しく批判し、平和主義と民衆の権利擁護を訴え続けた。

地元の山口では「大津の大聖」とまで慕われた寛だったが、終戦直後の1946年に心臓麻痺で急逝する。権力の頂点に立った岸信介の光と影の陰に隠れがちではあるが、金権政治を嫌い、廉潔な政治姿勢を貫いた寛の存在は、血縁の記憶として確かに受け継がれていた。権力を集中させる国家主義的な思想とは対極にある「反骨と民衆主義」のルーツが、ここには確実に存在していたのだ。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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