最高峰の日本茶「玉露とは」何か?煎茶との決定的な違いと旨味の極意

最高峰の日本茶「玉露とは」何か?煎茶との決定的な違いと旨味の極意について詳しく解説いたします。専門家の見解をチェックしてください。

玉露とは、新芽が伸び始めた頃に茶園全体を黒い遮光ネットや藁(わら)で覆い、日光を遮って育てた茶葉を蒸して揉み上げた緑茶です。日光を遮るこの栽培法を「被覆栽培(ひふくさいばい)」と呼び、最低でも約20日間にわたって光を遮断します。この工程こそが、玉露特有の「覆い香(おおいか)」と呼ばれる海苔のような独特の甘い香りと、濃厚な旨味を生み出す最大の要因です。

一方、私たちが日常的に飲む「煎茶」は、太陽の光をたっぷりと浴びて育つ「露地栽培(ろじさいばい)」で作られます。日光を浴びることで茶葉の中の旨味成分が爽快な渋み成分へと変化するため、煎茶はキレのある清涼感と適度な苦渋みが特徴となります。

また、「抹茶」と玉露の混同も多く見られます。抹茶の原料となる「碾茶(てんちゃ)」も玉露と同じく被覆栽培を行いますが、最大の違いは「茶葉を揉む工程の有無」です。玉露は煎茶と同様に茶葉を細長く揉み込んで針状に成形しますが、碾茶は揉まずにそのまま乾燥させ、葉脈などを取り除いた後に石臼で微粉末にします。抽出して飲むのが玉露、粉末をまるごと点てて飲むのが抹茶という決定的な違いが存在します。

項目玉露(ぎょくろ)煎茶(せんちゃ)抹茶(まっちゃ)栽培方法被覆栽培(約20日以上遮光)露地栽培(直射日光下)被覆栽培(約20日以上遮光)製造工程(揉み)蒸した後に細長く揉む蒸した後に細長く揉む揉まずに乾燥後、石臼で粉砕味わいの特徴濃厚な甘み・強烈な出汁の旨味爽やかな渋み・スッキリした清涼感豊かなコク・ほろ苦さと甘み適正抽出温度50℃〜60℃(低温)70℃〜80℃(中温)80℃前後のお湯で点てる生産比率(国内)0.8%未満(極めて希少)約50%〜60%(主流)約5%前後(需要急伸中)
池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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