ランコムのジューシーチューブ廃盤理由と復刻の真相!現在買える場所
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2000年に誕生したランコムのジューシーチューブは、それまでのリップメイクの常識を覆すチューブ型形状と、圧倒的な粘度・光沢感で一世を風靡しました。しかし、2010年代後半にかけて日本国内市場での取り扱いは徐々に縮小し、公式カウンターから完全に姿を消すことになります。なぜあれほどの名品が国内撤退を余儀なくされたのか、化粧品業界の変遷を紐解くと3つの明確な要因が浮かび上がります。
第一の要因は、メイクトレンドの決定的な地殻変動です。2010年代半ばから後半にかけて、オルチャンメイクブームや海外セレブの影響により、メイクの主役は「高発色なマットリップ」や「落ちないティントリップ」へと急激にシフトしました。ジューシーチューブが誇っていた「重厚でぽってりとしたグロス膜」は、当時の市場において「髪の毛が唇に張り付く」「マスクに付着しやすい」といったネガティブな要素として受け止められるようになり、売上構成比が急激に低下していきました。
第二に、コロナ禍による衛生意識とリップ市場の壊滅的打撃が挙げられます。2026年以降のマスク社会において、粘度の高いグロスは最も敬遠されるアイテムとなりました。各コスメブランドは色移りしにくいリキッドルージュやバームタイプへ開発リソースを集中させ、クラシックなチューブグロスはラインナップ整理の対象となったのです。
第三の理由は、ランコム本体のラグジュアリー戦略(リブランディング)です。ランコムは2010年代末以降、「ラプソリュ」シリーズをはじめとするプレミアムなスティックルージュや高機能スキンケアリップへと主力製品を再編しました。2,000円台前半で購入できたジューシーチューブは、若年層のブランドエントリーモデルとしての役目を終え、高価格帯へ舵を切るブランドポートフォリオの整理に伴って国内レギュラー展開に終止符が打たれました。