ツバメの雛が巣から落ちた!生死を分ける初動対応とプロ直伝の戻し方
ツバメの雛が巣から落ちた!生死を分ける初動対応とプロ直伝の戻し方の要点を詳しく解説してご紹介します。
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強い雨風やカラスの襲撃によって、泥で作られた巣そのものが崩落してしまっているケースも少なくない。巣が物理的に崩壊している場合、ただ雛を元の位置に戻すことは不可能だ。ここで威力を発揮するのが、現場の保護活動でも定番となっている「仮巣(カップ・人工巣)」の作成である。
作り方は驚くほどシンプルだ。深さのあるプラスチック容器、カップ麺の空き容器、あるいは小さなプラスチック製のザルを用意し、底面に水抜き用の小さな穴をいくつか開ける。内部にはキッチンペーパーや乾いた藁、ちぎった新聞紙を敷き詰め、雛の体が沈み込みすぎないようにお椀型のクッションを作る。この際、雛の足に繊維が絡まりやすい脱脂綿や糸くずの出る布は厳禁だ。
完成した仮巣は、元あった巣のすぐ近く(できれば元の巣があった場所から半径1メートル以内の安全な高所)に、ガムテープや結束バンドで強固に固定する。親鳥は雛の鳴き声を頼りに必ず探しに来る。設置後は人間がその場に居座らず、最低でも10メートル以上離れた物陰から親鳥が戻ってくるかを静かに観察する。鳥類学者が指摘するように、親鳥の警戒心を解くための「人間の撤退」こそが、仮巣作戦の成否を分ける最大の鍵となる。