記念艦三笠が世界三大記念艦と呼ばれる理由と2026年最新見どころ徹底解説

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今日、美しい姿で保存されている三笠ですが、その歴史は決して平坦なものではありませんでした。大正12年(1923年)のワシントン海軍軍縮条約によって廃艦が決定し、記念艦として横須賀に固定保存されたものの、昭和20年(1945年)の大東亜戦争敗戦によって最大の危機を迎えます。

占領軍(GHQ)の進駐後、ソ連からの完全解体要求を回避するため、横須賀市により民間企業へ委託されました。しかし、その結果待っていたのは悲劇的な転落でした。上部構造物のマストや煙突、大砲は撤去されてスクラップとして売却され、甲板上には水族館や米軍兵士向けのダンスホール「キャバレー・トーゴー」が建設されたのです。ネオンが灯り、床には油やゴミが散乱し、世界海戦史の誇りであった三笠は見る影もなく荒廃していきました。

この無惨な惨状に心を痛め、復元への狼煙を上げたのは皮肉にもかつての敵国であった米海軍の将帥たちでした。特に太平洋戦争で米太平洋艦隊を率いたチェスター・ニミッツ元帥は、東郷平八郎を深く敬愛していたことから激しい憤りを覚え、自著の印税から多額の寄付を行うとともに、米国の雑誌に三笠保存を訴える論文を寄稿しました。

ニミッツ元帥の行動に呼応するように、日本国内でも財界・政界・旧海軍関係者による「三笠保存会」が再結成され、全国的な募金運動が巻き起こりました。当時の金額で約1億6,000万円(現在価値で数十億円規模)の寄付が集まり、昭和36年(1961年)5月27日、ついに本来の雄姿を取り戻して復元記念式典が挙行されたのです。

清水 千尋

清水 千尋

フード&トラベルライター

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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