ブレーキホールドとは?仕組みと知らなきゃ危険な落とし穴を徹底解説

ブレーキホールドとは?仕組みと知らなきゃ危険な落とし穴を徹底解説について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

便利さの陰で、最も重大な損害や人身事故につながりかねないのがブレーキホールドの危険性です。特に絶対に頭へ叩き込んでおくべき重大シチュエーションが2つ存在します。

第1の落とし穴は、ブレーキホールドの洗車機での注意点です。セルフスタンド等に設置されている全自動洗車機のうち、車のタイヤをレールコンベアに乗せて車両を前進させながら洗浄する「コンベア搬入方式(ドライブスルー型の一部)」を利用する際、ブレーキホールドがONのままだと大惨事を引き起こします。ギアをニュートラル(N)に入れていても、車両が停止した瞬間に油圧保持が作動し、下から無理やり車を押し流そうとするコンベアの突起とガッチリ固定されたタイヤが衝突。足回りのアーム曲がり、タイヤのバースト、最悪の場合は洗車機自体のコンベアチェーンを破断させて数十万〜数百万円単位の損害賠償へと発展した事例が報告されています。

洗車機に入る前には、必ず手動スイッチを押して「スタンバイランプが完全に消灯した状態」を確認するオートブレーキホールドの解除方法を徹底しなければなりません。

第2の落とし穴は、車庫入れや縦列駐車時の誤発進です。バックギア(Rレンジ)に入れている最中はシステムが自動停止する車種が大半ですが、切り返しの最中に前進(Dレンジ)へ入れた瞬間、ホールドが誤作動。アクセルをわずかに踏み増した瞬間に「ドンッ」と急発進して壁や後続車に接触するトラブルが頻発しています。

さらに見過ごせないのがブレーキホールドによる追突事故のリスクです。「ブレーキホールド作動中はブレーキランプが消えるのではないか?」と心配する声がありますが、国土交通省の保安基準(協定規則第13H号等)に基づき、ホールド作動中はペダルから足を離していてもブレーキランプ(制動灯)は常時点灯しています。危険なのは後続車からの視認性ではなく、「ドライバー自身の足のポジション喪失」です。足をペダルから離してフロアに投げ出している状態で万が一の急な割り込みや前方車の異変が起きた際、ブレーキペダルへの踏み戻し動作がコンマ3〜0.5秒遅れ、これが制動距離に数メートルの致命的な差を生んで追突事故を誘発するリスクが指摘されています。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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