「呼んでいる胸のどこか奥で」名曲の正体と千と千尋主題歌誕生秘話
「呼んでいる胸のどこか奥で」名曲の正体と千と千尋主題歌誕生秘話の総合ガイドをご紹介します。役立つ情報がチェックできます。
ネット上のQ&AサイトやSNSで散見される誤解の一つに、「ジブリ映画の主題歌だから作曲は久石譲氏だろう」という思い込みがあります。
実際には、『千と千尋の神隠し』の壮大な劇伴音楽(サウンドトラック全般)を担当したのは巨匠・久石譲氏ですが、主題歌である「いつも何度でも」に限っては木村弓氏が作曲を手掛けています。劇中のクライマックスで流れる名曲「あの夏へ(One Summer's Day)」や「ふたたび」と、「いつも何度でも」は全く異なる成り立ちを持っているのです。
映画のエンドロールにおいて、久石氏による重厚なオーケストレーションから、木村氏の素朴なライアー弾き語りへと音が切り替わる演出には明確な意図があります。異界の湯屋で繰り広げられた壮大なスペクタクルから、現実世界の日常へと静かに帰還する千尋と観客の心を繋ぐブリッジとして、この飾らないアコースティックな楽曲が不可欠だったと宮崎駿監督は述懐しています。