メントスコーラの原理を科学的に解明!なぜ爆発的に噴出するのか?

メントスコーラの原理を科学的に解明!なぜ爆発的に噴出するのか?について詳しく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

「メントスとコーラが混ざると有毒ガスや新物質が発生する」という言説は完全な誤解です。この噴射現象の本質は、液体の中に高圧で溶け込んでいた炭酸ガス(二酸化炭素)が、刺激を受けて一瞬で元の気体へと戻る「急激な脱ガス(不均一核生成:Heterogeneous Nucleation)」にあります。

未開封の炭酸飲料ボトル内は、製造時にかけられた約2〜3気圧の圧力によって、水分子の隙間に大量の二酸化炭素が「過飽和」の状態で無理やり溶かし込まれています。キャップを開けるとプシュッと音がしてわずかに泡立ちますが、通常は液体の表面張力が働いているため、急激にすべての気体が外へ逃げ出すことはありません。

米国アパラチア州立大学の物理学者トーニャ・コフィー(Tonya Coffey)博士らが発表した著名な研究論文(American Journal of Physics掲載)によると、メントスが投入された瞬間に、炭酸水中の平衡状態が一気に崩壊することが実証されています。メントスが炭酸飲料の底に向かって落下するわずか数秒の間に、過飽和状態だった二酸化炭素分子が一斉に気泡へと相転移を起こし、逃げ場を失った大量の泡と液体がボトルの細い飲み口から一気に押し出されるのです。

加藤 愛美

加藤 愛美

エンタメ専門ジャーナリスト

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest